- HOME >
- ゆずき
ゆずき
地球の歴史に興味をもっております。さまざまな過去地球で起きた天変地異を紹介
噴火による直接の死者は、一人も出ませんでした。それでも、約3,800人の島民全員が、4年5か月ものあいだ島に帰れなかった——。2000年に始まった三宅島の噴火は、そんな異例の災害です。島を無人にした正体は、溶岩でも噴石でもなく、目に見えない火山ガスでした。雄山の山頂は大きく陥没し、二酸化硫黄を出し続ける島から、人々は長い避難生活を強いられたのです。東京都に属する伊豆諸島で起きた、静かで長い災害の記録をたどります。 三宅島噴火とは?2000年に始まった長い噴火 三宅島は、東京の南約180kmの海に浮かぶ伊豆 ...
大きな台風が直撃したわけでもないのに、200万人都市・名古屋が一夜にして水に沈みました。2000年9月、東海地方を襲った東海豪雨です。名古屋の総雨量は567mmに達し、観測史上最大を記録。新川の堤防が決壊し、庄内川流域では約1万8,000棟が浸水しました。死者は10人、被害総額は約8,500億円。アスファルトに覆われた大都市が、いかに水に弱いか——その弱点を白日のもとにさらした災害でした。 東海豪雨とは?名古屋を襲った観測史上最大の雨 東海豪雨は、2000年9月11日から12日にかけて、愛知県を中心とした ...
第一次世界大戦が終わろうとする1918年、戦争よりも多くの命を奪った「見えない敵」が地球をひと巡りしました。スペインかぜです。正体はインフルエンザ。世界で推計5,000万人(一説に1億人とも)、日本でも約39万〜45万人が亡くなったとされる、人類史上最悪のパンデミックでした。しかも犠牲の多くが、本来なら病に強いはずの若者だったのです。 スペインかぜとは?世界を覆った史上最悪のインフルエンザ スペインかぜは、1918年から1920年ごろにかけて世界中で大流行したインフルエンザです。当時の世界人口の3割近くが ...
ロープウェーで火口のすぐそばまで近づける、観光名所の火山——。熊本県の阿蘇山は、いまも噴煙を上げ続ける日本有数の活火山です。1958年6月24日、中岳の突然の噴火では、直径50cmにもなる噴石が降りそそぎ、12人が亡くなりました。世界最大級のカルデラを抱え、その内側で数万人が暮らす。恵みと危険が背中合わせの、特別な山なのです。 阿蘇山噴火とは?今も噴煙を上げる世界最大級の火山 阿蘇山とは、じつは一つの山の名前ではありません。巨大なカルデラ(噴火でできた大きなくぼ地)と、その中央にそびえる火口丘の集まりをま ...
特定の地域に、雨雲が次々と流れ込んで居座り続ける。2018年7月、西日本の広い範囲が記録的な豪雨に襲われました。西日本豪雨(平成30年7月豪雨)です。原因となったのは線状降水帯。死者237人・行方不明8人、あわせて245人が犠牲となり、平成以降の風水害では最悪の被害となりました。岡山県倉敷市真備町では、ハザードマップが示したとおりに町が水没したのです。 西日本豪雨とは?平成最悪の風水害 西日本豪雨は、2018年6月末から7月初旬にかけて、西日本を中心に発生した記録的な大雨による災害です。停滞した梅雨前線に ...
紅葉の晴れた土曜日の昼前。山頂は、お弁当を広げる登山者でにぎわっていました。そのとき、噴火警戒レベルは平常の「1」。誰も噴火を予想していませんでした。2014年9月27日11時52分、御嶽山が突然噴火します。これは火口付近の地下水が一気に噴き出す水蒸気噴火で、噴石が登山者を直撃しました。死者58人・行方不明5人。戦後最悪の火山災害です。 御嶽山噴火とは?戦後最悪の火山災害 御嶽山は、長野県と岐阜県にまたがる標高3,067mの活火山です。2014年9月27日の昼前、その山頂部で突然の噴火が起きました。噴煙は ...
地面はまったく揺れていないのに、ある朝突然、津波だけが日本を襲った——。1960年、地球の反対側のチリで起きたマグニチュード9.5の地震は、観測史上最大の地震です。その津波は太平洋を約22時間半かけて横断し、5月24日の未明、日本の三陸海岸などに押し寄せました。日本での死者・行方不明者は142人。揺れを伴わずに襲ってくる「遠地津波」の恐ろしさを、日本に刻んだ災害です。 チリ地震とは?観測史上最大のM9.5 チリ地震は、1960年5月22日(日本時間23日)に南米チリのバルディビア近海で発生した巨大地震です ...
わずか数年で、ヨーロッパの3人に1人が消えた——。14世紀半ばに大流行した黒死病は、人類史上最悪とされる疫病です。正体はペスト。1347年からの数年でヨーロッパの人口の約3分の1、2,500万〜5,000万人が亡くなったとされます(ユーラシア全体では最大2億人とも)。社会のしくみそのものを根底から揺るがし、「中世の終わり」を早めた災厄でした。 黒死病とは?ヨーロッパの3人に1人を奪った疫病 黒死病は、1347年から1351年ごろにかけてヨーロッパを襲ったペストの大流行を指します。「黒死病(Black De ...
2024年1月1日、午後4時10分。新年を祝う団らんのさなか、石川県の能登半島をマグニチュード7.6の地震が襲いました。令和6年能登半島地震です。最大震度7を記録し、津波が沿岸に押し寄せ、海岸が最大約4メートルも隆起しました。亡くなった方は災害関連死を含め489人。元日の祝いを一変させ、半島という地形の難しさを突きつけた災害でした。 能登半島地震とは?元日を襲ったM7.6 令和6年能登半島地震は、2024年1月1日16時10分に発生した内陸直下型の地震です。震源は能登半島の地下およそ16km、マグニチュー ...
震度7が、二度。それまで一度も観測されたことのなかった最大震度7が、わずか28時間のあいだに二度も同じ地域を襲いました。熊本地震です。2016年4月、まず4月14日に前震(M6.5)が、続いて4月16日に本震(M7.3)が発生。亡くなった方は災害関連死を含め273人にのぼり、その多くが地震後の避難生活で命を落とした災害関連死でした。「揺れを生き延びたあと」の課題を、日本に突きつけた地震です。 熊本地震とは?震度7を二度記録した地震 熊本地震は、2016年4月に熊本県を中心に発生した一連の地震です。4月14 ...