津波が迫る夜、一人の男が、刈り取ったばかりの自分の稲の束に火を放ちました。逃げ道を照らし、村人を高台へ導くために——。これは稲むらの火として知られる、安政南海地震の実話です。1854年、東海地震と南海地震がわずか32時間のうちに連続して発生しました。いずれもマグニチュード8.4と推定される南海トラフの巨大地震で、東海から四国までを津波が襲いました。 安政東海地震・南海地震とは?32時間で連続した巨大地震 安政東海地震は、1854年12月23日の朝に発生した、マグニチュード8.4と推定される巨大地震です。駿 ...