元禄12年12月8日の深夜(西暦1700年1月27日〜28日)、岩手の三陸沿岸を正体不明の津波が襲いました。地震の揺れはまったくない。それなのに海だけが暴れる。人々はこの不気味な波の記録を残し、後世の研究者はこれを「みなしご津波」(親である地震がいない津波)と呼びました。親の正体が分かったのは、じつに約300年後。犯人は太平洋の対岸、北米西海岸で起きたマグニチュード9クラスのカスケード地震でした。日本の古文書が、アメリカの巨大地震の日付を特定した。世界の地震学史に残る推理劇を、この記事で追いかけます。 カ ...