1902年5月8日の朝8時ごろ、カリブ海の港町サンピエールは、時計の針が止まるように消滅しました。プレー山から崩れ落ちてきた灼熱の雲、のちに「火砕流」と名付けられる現象が街を飲み込むまで、わずか数分。約2万8,000人の住民のうち、生き残ったのはごくわずか数人でした。20世紀最悪の火山災害です。しかもこの悲劇には、「選挙のために避難が妨げられた」という人災の影がつきまといます。灼熱の雲と、動かなかった大人たち。プレー山噴火の全貌を追います。 プレー山噴火とは?どこで起きた「20世紀最悪の火山災害」か プレ ...