2022年1月15日の夜、日本の太平洋沿岸に突然、津波警報のサイレンが鳴り響きました。震源となる大地震は、どこにも起きていないのに。原因は約8,000km離れた南太平洋の海底火山フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイの大噴火です。噴煙は観測史上最高の高度約57kmに達し、爆発の気圧波は地球を何周も駆け巡りました。トンガでは最大15mの津波が島を襲い、国民の約8割が被災。それなのに、直接の犠牲者はわずか数人でした。「なぜそんなに少なかったのか」。この記事は、その謎を軸に噴火の全体像を解き明かします。 フンガ・トン ...