パンを窯に入れたまま、街の時間が止まりました。西暦79年、イタリアのヴェスヴィオ山が大噴火し、ふもとの都市ポンペイは火山灰の下に消えます。犠牲者はおよそ2,000人。ただし意外なことに、住民の大半は逃げ延びたと考えられています。この記事では、ポンペイ噴火の死因、逃げた人と残った人を分けたもの、石膏像の正体、そして最新のDNA研究が覆した「抱き合う二人」の物語までお話しします。 ポンペイ噴火はいつ起きた?79年・ヴェスヴィオ山の大噴火 舞台は、ナポリ湾を見下ろすローマ帝国の商業都市ポンペイ。人口はおよそ1万 ...